さて前回からの続きです。
ホテルのフロントに明朝6時30にモーニングコールをお願いしていたのに、忘れられてしまい、目覚めたのが7時過ぎであった。
ホテルのフロント係りが、多分、言い継ぎを忘れていたのだろう。
私はそんな些細なことで目くじらを立てて怒るほど、小さな人間ではない。
大体、今の世の中、些細な事でやたらと怒鳴り散らす輩が多すぎる。
ここまで、恥を知らぬ日本人が増えていることは問題だ。
私の運の悪さは今に始まった事ではないが、こちらに来て良い事は無い。
昨日はあと3分のところで、特急に乗り遅れ、1時間ほど松山駅で待機させられて、「ほんに無精者お主は、運が無いよの~ぉ。」
そんなこんなで、急いで身だしなみを整え、急いでバイキング方式の朝食を平らげ、ホテルを出る。
「う~~ッ、さむッ。」
歩いて2~3分程で宇和島駅に着く。
タクシーに乗ったら、すぐに粉雪が降ってきた。
寒いのが大嫌いな、この無精者になんと手荒い歓迎を「ありがとうよ。宇和島。」
目的地に着き、今回の主目的である人物との接見はなんと先方に急用が出来て、午後からの時間変更になってしまった。
私の目算では、お昼には松山に戻り、松山見学でもしようと思っていたのに。トホホッ。
この無精者つくづく運の無さに呆れてしまう。
(天は我を見放されたか~ッ)これ映画「八甲田山」で北大路欣也が最後に言うセリフです。
仕方ない。どこかで時間を潰すしかなさそうである。
ん?宇和島資料館・・・・・・・寒さしのぎに入ってみるか。
この資料館で宇和島のガイドブックを貰ったが、今回は観光に来てるのではないので、ガイドブックは1度も開いていない。(ごめんなさい。)
腹が減ってきたので、ここの資料館の受付の女の人に「あ~そこの、べっぴんさん。近くで昼食を食べれそうなところはありますか?」と聞くと、隣のホテルが950円でランチバイキングをしていると言うではないか。」
950円。。。。安。
言われたとおり、そこのホテルへ行ってお金を払うと2人で3,000円ではないか。
やられたワイ。まるで美人局に遭ったような気分だわ。
でも、そこそこ旨かったから良かったけど。
せっかくここまで来たのだ。四国支部のエージェントnana13さんの近況でも聞ければと思い携帯番号を教える。
本当は直接会って話すのが良いのだが、この男前の無精者にnanaさんが惚れてしまうと後々厄介なので、やっぱりここは電話でお話を。
男前と言うのはつくづく罪なものだ。
電話の声では元気そうであったが、まだ少し用心しているようである。
まぁ、焦ることはない。用心に越したことはないからね~。
午後1時過ぎに今回の目的の人物に接見できた。
用事を済ませ、13:55分発の松山行き特急に乗り、15:18分に松山へ到着。
松山では今、街を挙げての「坂の上の雲」一色である。
帰りの飛行機は19:35分発。
まだ、少し時間が有るので、松山見学へと気が向く。
松山と言えば、夏目漱石の「坊ちゃん」である。
坊ちゃん列車に乗ろうと、切符を買いに行くと、「今、出たのが今日の最終便」だと言うではないか・・・・・・・
この無精者には、何か良からぬものでも憑いているのか?
四国へ来てから、いつもあと一歩と言うところで幸福の青い鳥を逃がしてしまうのである。
仕方ないから、普通の路面電車で松山城へ行こうか迷ったが、陽も傾いて来ていたし松山城は過去2度行ったことが有るので、「坂の上の雲ミュージアム」へ行く事にした。
それにしても、松山の駅は私が高校生の修学旅行で来た時とちっとも変わってないわ。
大街通駅を降りてすぐのところに有った。
ドラマに限らず、本物の秋山兄弟もなかなかの男前やのぉ~。
ミュージアムの出口に司馬遼太郎の「坂の上の雲」全8巻が売っていたので、つい衝動的に買ってしまいそうになったが、女房の「荷物になるから帰ってから買いなよ。」
・・・・・うむッ・・・・・それも一理ある。
しかし、この時代の日本人に比べて、この無精者なんと気骨の無さよ。
坂の上にある欧米諸国と肩を並べるために、一生懸命生きた人達に比べ、この無精者坂の下の吹き溜まりの塵みたいなものよ。
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