心と体

恥ずかしながら二周年

恥ずかしながらこの無精者、去る10月19日で腎移植後無事に2年を迎えました。

2年前の自分の身体が嘘のように快調ですわ。

ああ快調、快調。ぐわはははッ。です。

朝晩の免疫抑制剤の服用だけで、なぁ~んの制約無く生活できる事が、こんなに快適だったとわ。

本当に有り難い事です。

改めて兄に感謝です。

二年前と今の服用量を比較してみました。

プログラフ(免疫抑制剤) 4mg/日 → 2mg/日

ブレディニン(免疫抑制剤) 1,000mg/日 → 1,000/日 

プレドニン(ステロイド) 10mg/日 → 2.5mg/日 

ノルバスク(血圧降下剤) 5mg/日 → 5mg/日

この2年プログラフが半分、プレドニンが1/4に減りました。

まぁ、順調ではないかと勝手に解釈してます。

この2年間感染症にも罹らずに順調に来てるので、気を緩めずにこれからも気を付けないと。

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メディアプレス

腎臓移植かかる費用の事を詳しく書いてあります。

http://medipress.jp/columns/column?i=34&mm=20120518

兄からの生体腎移植を受けた私の場合も、術前検査から術後の退院までに支払った金額は、兄の入院費等も全て含めても10万円以下でした。

もし、移植できる機会が有るなら、費用の事は心配しなくても大丈夫ですよ。

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宇和島からの手紙Ⅲ

年度末で忙しく、此処のブログの更新も本当に久しぶりだったんですね。

4月からは、決算準備で暫くは忙しくなりそうですわ。

ところで、宇和島徳洲会病院から手紙が届きました。

修復腎移植の臨床治験が平成22年8月に当初予定の5例を終え、

その後の追加5例も無事に平成24年2月に終了したとの報告でした。

最初の5例の成績をもってあの悪名高き厚生労働省へ昨年10月先進医療の申請をしたそうです。

でも、あのアホ官僚集団の厚生労働省が認可するかと言うと・・・・・無理でしょうね。

でもね。徳洲会は今後も臨床研究の追加を検討しているそうです。

頑張って欲しいです。

本当は政治家が官僚を使いこなさなければ駄目なんですが、なにしろ日本の政治家はあんぽんしか立候補しないから、始末が悪い。

修復腎移植が認可されて、腎不全治療の選択肢が増える事を願うばかりです。

日本の今の経済現状を見れば、何時までも透析治療が無償で受けられると思ない方が良いです。

透析にかかる医療費は、おおよそ月50~60万円と聞きます。

1割負担でも5~6万円の負担です。

障害者年金でも何時までもつか解らない状況です。

何時までも、国には頼れませんよ。

そう考えると、修復腎移植はやっぱり選択肢の1つとして考えるべきだと思うんですけどね。

ところで、なんで生体腎移植をした私の所へ手紙が来たのかと思ったら、

修復腎移植臨床研究レシピエントの登録を抹消してなかったんでした。

これは早く、抹消の手続きをしないと、要らない経費がかさんで徳洲会に余計な経費負担をさせてしまいます。

今後もより多くの方に、臨床治験の機会が訪れるのを願うばかりです。

メディアプレスに生体腎移植を受けた体験談です。

この棚橋さんと云う方、面識はないのですが名前だけはよく病院のあっちこっちで見かけます。

http://medipress.jp/special/note_tanahashi?mm=20120323

http://medipress.jp/special/note_tanahashin1?mm=20120330

この打田先生、私の主治医でしたけど、とても話しやすく何でも丁寧に教えてくれる。信頼できる先生です。

でも、4月に退任されるそうです。

今の私の外来の主治医は、私の移植手術の担当医ですから、これまた私のこれまでの経過をよく知っているので、頼もしいからいいですわ。

臓器移植とは特別な事だと思っていたのですけど、名古屋第2日赤病院に来ると腎移植なんて普通の手術のようなものですよ。

だって、毎週2回~3回腎移植手術が行われていますよ。

移植専門病棟が有って、もう移植患者やなんて、入れ替わり立ち替わりで入退院を繰り返してます。

移植後3週間で退院ですから。

ここの病院では、腎移植手術なんて特別な手術じゃないんですよ。

まあ、日本一の腎移植手術数ですから、年間100例以上手術をしてます。

とにかく、1人でも多くの方に腎移植を受けてもらいたい。

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久しぶりに見た話題

最近、修復腎移植の記事等を見かけなかったので、どうなっちゃたんだろうと思っていたら、久しぶりに新しい記事を発見した。

http://mainichi.jp/area/ehime/news/20120215ddlk38040636000c.html

http://www.ehime-np.co.jp/rensai/zokibaibai/ren101201202148184.html

第三者間での10例目を実施したと言う事は、これで一応終わりなのかな??。

私が腎移植手術から退院して来て、すぐくらいだったから2010年11月頃だったと記憶している。

その時、電話で徳洲会の医師が先進医療の申請をする為、追加でもう5例を予定していると教えてくれた。

その時点で臨床研究として、5例終わっていたから合わせて10例だ。

日本では評価が悪いが、海外では評価が高いのである。

しかし、おそらく日本では認めてもらえないだろうなぁ。

何しろポリオワクチンでも、まだ生ワクチンを使ってる国なのである。

他の先進国では、副作用の無い不活化ワクチンが主流だと言うのに。

日本は消費税を上げる前に、この官僚組織を見直さなくてはいけないと思う。

しかし、民主党の馬鹿共には、官僚組織をいじって欲しくない。

もっと悪くなるからだ。

まぁ、官僚組織をいじる前に、地方、国会議員を今の半分にする方が先だわなぁ。

アホばっかり居ても仕方ないから。

この修復腎移植には賛否両論あるだろうが、私は支持する。

人工透析、生体間移植、献腎移植と、慢性腎不全には3通りの治療法?がある。

人工透析は時間的に制約が有るし、長期間になるとあらゆる合併症が出てくる。

生体間腎移植は運良く出来る人と、縁のない人がいる。

献腎移植に至っては、ほとんど絶望的な順番待ちで有るである。

そんな状況だから、第4の選択肢として修復腎移植を私は支持する。

修復腎移植でも良いと言う人だけ希望すればいいのである。

「私は絶対否」と言う人は希望しなければ良い。

腎移植と、人工透析では生活の質が格段に違う。

腎移植を受けた私だから言える。

もう体が軽いし、頭はすっきり。何と言っても全速で走る事が出来る。

知り合い達によく聞かれるのが、「透析の時と、どう違う?」

私はこの問いには、「極端な話、80歳のじいさんが、いきなり40代のおっさんに若返った感じ」と、応える。

本当にそんな感じなのである。

だから、私は修復腎移植が早期に保険適用になる事を望む。

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メディアプレス

今回も私の外来の主治医の先生と移植患者とのインタビューです。

移植の事などが知りたい方はご一読を。

http://medipress.jp/special/note_nakai?mm=20111104

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メディアプレス

今回、メディアプレスで私の主治医の打田医師が移植体験者と合同インタビューを受けてます。

手術時の主治医はもっと若い40代の南木医師でしたけどね。

http://medipress.jp/special/note_narita

移植に興味のある方、考えてる方は参考までに観てみるのも良いかも。

インタビューを受けている成田さんっていう方、透析に至る経緯から透析導入後の症状までよく似てます。

腹膜透析から血液透析併用、むずむず足症候群など、似てますね。

睡眠障害から、思考力と集中力の低下。

本当に酷かったもんなぁ~。

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祝1周年

最近、仕事に追われて忘れていたが、今日10月19日で腎移植をしてちょうど1年である。

昨年の今頃は、全身麻酔で覚え無しの時間帯だ。

この1年間、幸いにも病気らしい病気には罹らずに無事に過ごせた。

また、今日から初心に帰って、感染予防に気を引き締めなくてはいけないと思い直す。

でも、ついつい忘れちゃうんだよね。この普通に生活できることが、当たり前になっちゃうと。

普通の生活ができる事がこんなにも快適だったとは、改めて腎臓を提供してくれた兄に感謝だ。

それにしても、人間の臓器というものは大したものだ。

透析では、血液の濾過は出来ても、ホルモンのバランスまではとれない。

造血ホルモン剤を射ったり、ビタミンDを飲んだり、睡眠障害に悩まされマイスリー等の睡眠導入剤と薬漬けの毎日だった。

おまけに私は、むずむず足症候群のためにリボトリールと云うドーパミン亢進剤を服用していたし。

駄目押しに副甲状腺亢進症のために、PTH抑制剤レグパラで常に胃に不快感を持っていた。

握り拳ほどの大きさの臓器なのに、腎臓とは人間が生きていくためのホルモンのバランス、体液バランスまで調整しているのだ。

透析をしていた時はやたらと旅行に行きたかったが、今こうして普通の生活がごく当たり前に過ごせると、やっぱり仕事に気持ちが行っちゃうんだよなぁ。

この先、年金は当てにならないから、現役の内に旅行に行っておいた方がいいよなぁ。。と、最近つくづく思う。

ほんと~に、移植して良かった。

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腎移植患者情報サイト

腎移植患者の為の情報サイトです。

http://medipress.jp/

腎移植した方、これから腎移植を考えている方はどうぞ。

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止めって欲しい

臓器密売事件。

元透析者として気持ちは解るけど、やっぱり遣っては遺憾よなぁ~。

臓器移植法。当時の社会党のいちゃもんで、成立したにも関わらずまったくの使い物にならない法律を、改正して厳しい法律成りにも使える様になってきたのにね。

これでまた、逆戻りして厳しい法解釈になるんだろうね。

左派連中の頭の中は、現実なんてどうでも良い、苦しんでいる人なんてどうでも良い。

とにかく何でも反対。気に入らなければゴネる。

人間のクズだわな。

http://www.shinmai.co.jp/news/20110625/KT110624ETI090003000.html

やっぱり、言い出しましたね。生体移植のルール強化。

平均待機期間20年なんですよ。

これ以上厳しくしたら、移植なんて不可能になっちゃいます。

こう云う法律って、健康な人ばかりで考えちゃいけないんですわ。

実際に苦しんでいる人を交えて考えなくてはね。

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恥ずかしながら還ってまいりました

私、無精者。恥ずかしながら生きて還ってまいりました。

正直な話、先月19日に兄からの腎移植手術をしてから、こんなにも順調に退院出来るとは思ってもいなかったです。

手術前に医師が立てたスケジュール通に経過した事には、スケジュールを立てた医師自身が驚いていました。

普通はスケジュール通りには行かないようです。

医師が言うには「お兄さんから頂いた腎臓も良いし、それとよほど相性が良かったんですね。」と言われた。

やっぱり、どこそこの病院だから良い。どこそこの病院だから悪い。のではなくて、移植した腎臓との相性である。

大体、移植を行う病院だから、それなりの技術があるから移植が行えるのである。

私が手術をした名古屋第二赤十字病院は、生体間腎移植手術の実施数が東京女子医大を抜いて日本一だそうな。実は私も知らなかった。

まぁ、知ったところで私にはそんな事は、どうでも良い事である。

手術が終わって元気に退院できればそれで良いのである。

私の主治医は今年の4月に東京女子医大から、この病院へ移ってきたそうだ。

私が「なんで東京からこんな地方都市の病院に来たんです?」と聞いたら、「いくら確立された手術でも病院によって手術法が少し違うので勉強するために」らしい。

へ~、勉強熱心だ事。

それと私の基礎体力の高さに驚いていました。

「私達は一応、患者さんに手術の翌日から起きて歩くようには言いますが、ほとんどの人は手術翌日から起き上がれる人は居ませんよ。」

「よほど基礎体力が有るんですね。」と言っていました。

この基礎体力が有ると言う事が喜ばしいのか、悲しいのか?

基礎体力が有ると言う事は、死ぬ時は長らく寝たっきり状態になる事である。

コロッとは逝かないようである。(今から死ぬこと心配してどうするねん

さて、手術だが麻酔は当然全身麻酔である。だから夢も見ない。

手術前日、プログラフ(免疫抑制剤)を内服、寝る前に下剤を服用、午後9時以降は絶飲食になる。

手術当日朝、プレドニン(ステロイド剤)を注射、少量の水で免疫抑制剤を飲む。

ドナーの兄は8:30から手術室へ、私は1時間遅れて9:30に手術室に入った。

私が起こされて目覚めたのは16:00くらいであろうか、覚えていない。

兄の方は私より2時間ほど早く手術室から出てきたらしい。

手術室から出てきた時は、腕と頸静脈に点滴の管、酸素吸入、心電図モニター、尿道カテーテル、傷口から血を流し出すカテーテル、足に肺血栓予防の何と言うのか空気で足を圧迫したり、ゆるめたりとマッサージするような物が足に巻いてある。

この尿道カテーテルが嫌なんだよなぁ。なんか残尿感があり、オシッコが常にしたくってモヤモヤとした気分である。

術後1日目胸部、腹部のレントゲンを病室で撮る。プレドニン(ステロイド剤)を注射。

朝、医師の回診後、問題が無ければベッドから起き上がり、室内歩行ができる。

午前中に腕の点滴が抜ける。昼食でお粥が出る。水分を500ml摂るように言われる。

夕方より免疫抑制剤、ステロイド剤が内服となる。

術後2日目、頸静脈から麻酔を点滴で入れているので、痛みは無い。

水分を1日1000ml摂るように言われる。

術後3日目、水分を1日1500ml摂るように言われる。

術後4日目、水分を1日1500~2000ml摂るように言われる。頸静脈の点滴が抜かれる。尿道カテーテルが抜かれる。シムレクト(免疫抑制剤)を点滴。病棟内歩行が許される。

これで残尿感から解放されるが、私は3年ほど前から無尿状態であったので、大変な目に合う。

無尿状態が3年程続いたので、膀胱が小さく委縮しており、10分ほどで尿意を感じてトイレに駆け込む。それで出るのが30mlほどしか出ない。10分間隔でトイレに駆け込むから、当然徹夜である。

こんなトイレ地獄が4日ほど続いた。もう体力の限界である。

この時期にコーディネーターの看護婦さんから水分摂取の極意を教わる。

昼間、重点的に2ℓ水分を摂取して、夕方からは飲まなくすると言うのだ。

そうすると、明け方には少しは睡眠が摂れると言うのだ。

良い事を教えてくれた。早速実践してみた。うん、明け方2時間ほど眠れた。これで少し体が楽になった。

病棟内歩行も、ただ無暗に歩いても体力を消耗するだけなので、病棟内を3週ほど歩いたら休む。これを朝、午後、夕方の3クルーをするように教えてくれた。

術後5日目、傷口のドレーンを抜去。これで体に付いている管はすべて無くなった。体周りがすっきりした。シャワーが許可される。

体が洗えるのは嬉しい。これで心も体もすっきり。

しか~しトイレ地獄はまだまだ続く。

娘が術後初めて見舞に来て、言った第一声は「父さんの顔が変わった」である。

変ったのでは無く、これが本来の顔なのである。

今までは顔がむくんでいたのである。それが余分な水分が抜けて、顔がすっきりしただけである。

本来、私の顔は目はくぼみ、鼻はすっきりと尖った精悍な顔なのである。

それが、いままで余分な水分で瞼は腫れて、全体的に顔が丸みを帯びていただけである。

女房に確認したら「解ら~ん、今までの顔に慣れちゃったから」(オイオイ、なんちゅう奴っちゃ)

仕方ないので、身障者手帳の写真を見せてやった。

「あ~ぁ、そう言えばそうだったわね」だって。

術後6日目、免疫抑制剤の血中濃度採血。朝7時から1時間おきに午後7時まで採血。

水分を1日2ℓ以上摂る事よう言われる。

飲め飲めと言われると、人間なかなか飲めないものである。わたしゃまだ反抗期かな??

術後8日目に私が怖がっていた、尿管のドレーンを抜く。ひょえ~

移植した腎臓の尿管が癒着閉塞しないように手術時に予めドレーンを挿入して膀胱に縫合しておく。これを膀胱鏡を使って抜き取るのである。

尿道から膀胱鏡を膀胱内に挿入する痛みは女性には解らない痛さである。

処置時間は2~3分だが、これがすごく長く感じる。男でもあまり痛がらない人もいると言うのは不思議である。

やっぱり痛みは個人個人違うようである。

これも無事終了。もう後は気楽なものである。この頃、膀胱も少しづつ大きくなり始めてなんとか30分くらいは持つようになった。

術後1週間で個室から4人部屋に移るのだが、私の場合あまりにもトイレの間隔が短いので、個室を延長させてもらった。

術後1週間は個室料金は病院持ちであるが、1週間以後は1日9,450円出る。

ひょえ~。10日も居たら10万円である。1日1万円も払えるほど私はお大尽ではないのである。なんとか早く膀胱を大きくしなければ。

結局、3日間個室を延長した。この頃には膀胱が1時間で100mlくらい貯められるまで大きくなった。

退院2日前、腎生検を行う。23年前にやった腎生検に比べて今は楽になった。

生検に使う針の太さは透析時に刺す針と同じ太さである。

それをエコーの先端に取り付けエコーで腎臓の位置を確認して行うのである。

局所麻酔をやるので痛みは無い。

私は生検後の5時間安静を睡眠に集中しようと思い、よせば良いのに尿道カテーテルを刺して眠剤を貰って飲んだ。が、しか~し大きな間違いであった。

結局、あの残尿感とオシッコがしたくてたまらない感覚で睡眠が摂れなかったのである。

もうトホホな気分である。

主治医が来て、ベッドが足らなくなったので、退院を1日早めると言ってきた。

断る理由も無いので、快諾。もう早く帰りたかったので良かった。

退院1日前、腹部CT、免疫抑制剤血中濃度採血(これで4回目)

そして退院。めでたし、めでたし。ばんざ~い。ばんざ~い。ヽ(´▽`)/

ここで私が服用している薬を記述しておかねばなるまい。

術前、術直後、

プログラフ(免疫抑制剤)6カプセル 6mg 朝、晩

ブレデニン(免疫抑制剤)5錠   250mg 朝、晩

プレドニゾロン(ステロイド)5錠   25mg 朝

パリエト(胃薬)      1錠    10mg 朝

ノルバスク(降圧剤)   1錠     5mg 晩

現在

プログラフ(免疫抑制剤)2カプセル 2mg 朝、晩

ブレデニン(免疫抑制剤)4錠   200mg 朝、晩

プレドニゾロン(ステロイド)2錠   10mg 朝

パリエト(胃薬)      1錠    10mg 朝

ノルバスク(降圧剤)   1錠     5mg 晩

バクタ(抗生物質)    1錠         朝(月、水、金のみ)

兄から貰った腎臓と余程相性が良いのか、あれよあれよと言う間に免疫抑制剤の服用量が減っていた事は良かった。

本当に兄に感謝である。これは言葉では言い尽くせない有り難さである。

兄はまだ傷が痛むのか、痛み止めと、便秘薬を貰ってきてくれと言うので先ほど挨拶がてら薬を渡して来た。

兄は腎臓を摘出する際に腹の真ん中を切開しているので、一番力が掛かる場所なので痛みも私より長引くのであろう。

私が切開した場所は、盲腸の当たりなので、まだ兄ほど力が入る場所ではない。

ちょっと気の毒である。

本当に私は罪な男である。私が生きているだけで皆に迷惑を掛けてしまう。

他力本願。これが私の人生を表す言葉である。

あと、女房にも感謝である。

パート仕事が休みの日は電車、地下鉄を乗り継いで2時間かけて私の着替えを持って来て、洗濯物を持って帰る。休みの日くらいゆっくりしたい筈なのに、ありがとう女房。

さすが私が選んだ女性である。私の目に狂いはなかったのである。

さぁ、明日から静養と膀胱のリハビリの毎日である。

せめて2時間くらいは溜められるようにしないと、映画もおちおち観に行けない。

私が年初には仕事に復帰したいと医師に話したところ、おそらく無理だと思います。と言われた。

移植後、3~4か月位が拒絶反応が一番出やすい時期らしい。

だから、基本的には退院後3ヶ月は自宅で静養しながら、経過観測するらしい。

仕事が事務系で、経過が良好な人は退院後2か月くらいで職場復帰を許可する事もあるらしい。

後は、外来の医師と相談して下さい。との事。

退院後3ヶ月・・・・・・・・そんなぁ~、我が家の兵糧が底を着いてしまう。

それに、そんなに長くブラブラしていたら怠け癖がついてしまう。

「働かざる者食うべからず。」これが私が親父から受けた教育である。

勤労を尊び、怠ける事を忌み嫌うのである。

だから、仕事をしない事に強迫観念が有って、怠ける事が出来ない性分なのである。

3ヶ月も遊び呆けるなんて、私は死んだ親父に顔向けできない。

しかし、此処で焦って、折角兄から貰った良い腎臓に負荷を掛けてもいけないし・・・・。

一家の大黒柱が長期仕事を休む場合は、余程貯えが無いと気持にゆとりが持てない。

私ん家は今年の春に下の坊主が大学を卒業して、就職をしたところである。

まだ、思ったほどの貯えが出来ていないのである。トホホッ。

そう言えば、私のブログに時々コメントしてくれるmamaさんの息子さんは今月手術の筈。

もう手術は終わったのであろうか?成功してくれることを祈っています。

このヘタレのおっさんにも出来たのだ。

頑張ってほしい。

さぁ、来年の秋は大好きな梨を腹が下るほど食ってやるぞ!

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